ようこそ ショッピング ニュース プレゼント ポイントFX 福引会場 アンケート 占い サイトマップ
  トップ 新着 コラムと特集記事国内エンターテインメント経済海外暮らしコンピュータサイエンス娯楽とレジャースポーツクッキング使い方とQ&A
  オリーブの声 Lサイド ニュースクリップ ガソリン・灯油特集 ガソリン暫定税率廃止 税金のムダ 学校教育と家庭教育 母子家庭 後期高齢者医療 障害者と福祉
 
  非正規雇用・労働組合 ワールドレポート 連載・コラム 健康と美容コラム 八ッ場ダム問題 芸能スポーツ 夢を叶えて ギャンブルとTV-CM 著書・書き下ろし 10年民主党政権特集
コラムと特集記事 > 連載・コラム
(続)不況の根源「市場原理主義」について

新自由主義経済では、政府は経済活動に関与しないとの考えである。従って、鉄道だとか郵政事業などの国営事業を民営化し、経済活動を規制する法律や制度を撤廃することになる。それは、資本を市場の自主性に委ねると、最も資本の効率が良い、との理論に基づいている。確かに資本の効率はその通りだろう。しかしフリードマン理論では、その「市場」には、誰もが平等に参加できることが前提なのである。

処が、小渕内閣の「経済戦略会議」の議長代理として、規制緩和や市場開放の旗を振った中谷巌と言う経済学者が、最近「小泉改革の大罪と日本の不幸」と言う手記を出し、アメリカ流の「市場原理主義」を日本に持ちこんだことを懺悔している。その中で、彼は「自分は、誰もが平等に参加できる市場がある、と思っていた。だが、それが間違いだと気付いた」と言う意味のことを述べている。

金融市場では、金融が緩むと金利が下がる。それで、お金を貸す側と借りる側が平等だろうか。また、労働力が不足すれば、賃金が上がる。では、労働市場は売り手(労働者)と買い手(経営者)が平等だろうか。低金利で、日銀がザブザブと資金を市中に流している。それにもかかわらず、現実は銀行による中小企業への貸し渋りが起こっている。また、日比谷公園には「派遣年越し村」が出現した。これらから見て、金融市場や労働市場が「平等」だと言えるだろうか。

何時の時代でも、お金を貸す側が、お金を借りる側より強い立場に立つ。企業では、経営者が労働者より強い立場に立つ。このように現実の市場では、意思決定の権限を持つ者が優位に立つのは明白である。これが経済社会の現実である。フリードマンの考えるような「平等な市場」などは、多くは存在しないのである。新自由主義経済では、租税の平準化も大きな理論の柱である。税金は、国家による富の再配分だとの考えはないようだ。従って、アメリカでは、レーガン時代に、累進税率の最高税率が26%までに下げられた。その後、最高税率の引き上げはあったが、これがその後のアメリカ社会で、富の偏在を生むことになった。

経済誌フォーブス9月号によると、「アメリカの資産家400人」の総資産額が1兆5千億ドル(約150兆円)に達するそうだ。また、僅か1%の人間が、国全体の資産の約30%を持っている、とも言われている。前述の中谷巌氏は、彼が見た豊かな中産階級の多いアメリカは、新自由主義経済によるものだと思い、市場原理主義、規制緩和の旗を振ったのだが、それが間違いだったと、反省の弁を述べている。

チリでの「実験」の失敗を含め、80年代後半にアメリカ経済が行き詰まったことにより、新自由主義経済は退けられた。だが、01年にブッシュ共和党政権が、新保守主義(ネオコン)思想の経済政策を執り、再び市場原理主義は息を吹き返した。そして、そこで何が起こったかである。金融資本の隆盛と製造業の衰退である。

みんなが汗を流し、工場で一生懸命働いて儲かる会社にしたら、その会社の株式を、金の力で取得した者が、ある日突如として現れ「会社は株主のものだ」と言う。そして、みんなが築き上げた企業の資産を売却して金に換え、株主に高額の配当をする。企業の将来や従業員の処遇よりは、資本=株主を優先する。いわゆる金融資本による生産活動・企業の支配が始まった。全てが資本の論理で決まる金融資本主義である。

アメリカでは、資産家から金を集める投資専門銀行の数が、300以上にも増え、金融業が我が世の春を謳ったのである。これにより製造業は衰退し、極論すれば、生産活動を伴わない経済活動が主となった。そしてコンピュータを使い、金融工学などと言う、怪しげな理論を振り回し、遂に破綻したのである。

ここで改めて書くが、規制緩和や減税(租税の平準化ではない)、そして市場での競争が全て悪い訳ではない。悪いのは、セフティネットも備えずに、フリードマン理論の、為政者に都合の良い部分だけを「つまみ食い」した輩である。
 
<徳山 勝> ( 2009/01/10 19:51 )

ページトップに戻る
私の意見 評価する  評価しない
私の意見の投稿は評価する・評価しないを選んで投稿ボタンを押して下さい。
同時にご意見があるときは評価を選んだ後に下記に書いて投稿ボタンを押して
ください。評価は即時に反映されますがご意見は、必ず反映されるわけではご
ざいません。また反映後に削除される場合もございますので、ご了承をお願い
します。意見の投稿は10文字以上200文字以内でご入力下さい。
(200文字以上はこちらから)3回まで投稿いただけます。

ご意見が3件あります
(ご覧になる場合はボタンをクリックして下さい)
 
次へ>




  

会員登録はこちら - 商品一覧 - 会社紹介 - 問合せQ&A - ご利用規約 - お買物方法 - 買物かご - お客様照会窓口
ニュ-ス配信申込停止 - 会員情報照会・変更 - ID・PSを忘れはこちら - ポイント支払について - 個人情報保護法への取組み
広告掲載

Copyright (C) 2007 IBIX Corporation. All Rights Reserved.