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民生委員になりました。

 「民生委員」と聞いてどんなことを思い浮かべるだろう?そういう人が地域にいることは知っているが、実際どんなことをしているのか、詳しく知らないという人が多いのではないだろうか。その民生委員の役を昨年の12月1日からお受けすることになった。「民生委員とは非常勤特別職の地方公務員、20歳以上で地域の事情に詳しく、福祉推進に意欲のある人が適任とされる。改選時に73歳未満という定年がある。町内会、自治会ごとに人選し、区市町村を通じて都道府県が国に推薦する。」とまあ結構なことが民生委員法に定められているが、要は地域の相談役である。

ただし高齢のひとり暮らしのお年寄りや、生活保護を必要とする家庭、あるいは虐待・育児放棄・不登校など非常にプライベートなことを扱うため、人物についてはすみずみまで調べているようだ。「民生委員は推薦されなければなれない。」というのはそれだ。民生委員に求められる資質は、弱者に対して思いやりがあること、誰に対しても公平であること、助けを必要としている人を発見する嗅覚、かかわったことには最後まで取り組む責任感、そしてなにより知りえた情報を絶対に他言しないことである。今時こんな奇特な人はめったにいない。最近は地域での人間関係が極めて希薄になり、隣にどんな人が住んでいるのかさえも関心がないという世の中である。民生委員のなり手がいないのはもちろん、民生委員が訪問しても「あんたには関係ない!」と警戒してかかわりを避ける人も少なくないという。

 私はハンドベル演奏のボランティアを12年間行って来て、区のボランティア活動推進委員をやっていたことからお声がかかった。昨年の4月頃話があり、夏には区の保険福祉課の係長などとの面談で引き受ける意志を確認、書類を提出して、12月1日付けで細川厚生労働大臣の名前で委嘱状を授与された。この「厚生労働大臣」の委嘱状というのは、民生委員の人にとってはたいへん重要なことで、報酬も支給されない全くのボランティア活動もこの名誉ある委嘱状があるために続けていけるのだという。

 よく民生委員のなり手がない時に「月に1回定例会に参加すればいいから。あとは何かあった時だけ。」などと甘いことを言って引き受けさせる例が見られるが、そんなことは絶対にない。12月から早速さまざまな研修が始まった。今年は3年に一度の一斉改選が行われたので、東京都の新任民生委員の全体研修だけで2,000人以上の人が集まる。「もう、この慌しい年末に研修だなんてなんとたいへんなことを・・・」などと言いながらもほぼ全員が参加。新年に入れば区の新年会・地区の新年会など、これも「民生委員」として出席。研修は何回かに分けて続けられ、「知識を得るためにさまざまな講座に参加しましょう!」とのお誘いが次々と来る。「ああ、なんというものを引き受けてしまったのか・・・・」と思ったこともあった。

 先日「人権研修」を受けた。生まれてからこのかた、私はきちんと人権についての話を聞いたことがなかった。講師の先生は、夫婦の間で何気なく交わされる会話の中にも、差別が存在しているということから話し始めた。夫のことを「主人」と呼び、妻のことを「家内」「うちのやつ」「これ」などと呼ぶ。よく考えればこれは差別用語だ。結婚式のときに「○○家・△△家 ご両家結婚式場」というのはおかしい。「婚姻は両性の合意に基づいて」と憲法に書かれている。○○家・△△家が結婚するのではなく名前を持った個人が結婚するのであると。やがて話は部落民の問題へと進んでいった。

ある言葉を言っただけでそれはそのまま差別用語になること、それらのいくつかは知ってはいたが、全く知らないものも多かった。こんな大切なことを今まで習ってこなかったのだ。学校でいじめや差別の問題があっても先生がきちんと対処できないのは、教職課程でそのようなことをまったく教えないからだそうだ。福祉の原点の中で最も大切なものは「基本的人権の尊重」である。しかしながら、今の世の中ですべての人々の人権が尊重されているといえるだろうか?この研修を受けて、さまざまなことを考えるようになった。

 地区の新年会では先輩の民生委員のかたからいろいろなお話を伺ったが、このたいへんな仕事を10年、20年、30年・・・と本当に長く続けていらっしゃることに驚かされた。こんな一生懸命な方たちが自分の住む地域にたくさんいることを少しも知らなかった。一緒に話をしているだけでもいろいろな人生勉強になる。民生委員になったとたんに、あちらからこちらから郵送物が送られ、「こんな講座がありますよ。

参加して下さい。」とお誘いが来る。私が今まで知らなかった世界が向こうから歩み寄って来る。この年になって新しい人々と出会い、交流し、学び、新しいことに挑戦する。これから民生委員としての活動の中で嫌なこともいっぱい体験するだろうが、それを乗り越え自分が成長し、誰かのためになにかお手伝いができれば、結局は自分の心が豊かになるのである。2011年、私はすがすがしい新しい人生のスタートを切った。
                                 
<真珠の首飾り> ( 2011/02/03 18:15 )
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